2014年08月23日

高津研修会の報告

書記を務めてくれた麻生の山口さんから、先日高津保健福祉センターで行われた研修会のレポートが届きましたのでお知らせします。

□高津研修会レポート
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川崎市高津区役所健康福祉センター障害者支援係、永野知里様より障害者支援課長の御挨拶を御代読頂き研修会が始まった。平成2年度川崎断酒新生会第2回地区別酒害相談一般研修会は、稗田里香先生をお招きして「アルコール依存症の痛みと回復」をテーマに講演して頂きました。
【講演 アルコール依存症の痛みと回復】
1 アルコール依存症はどこがどう痛む病なのか…回復者本人・家族、ケースワーカーへのインタビューを通して
@身体が痛みA心(精神)が痛むB社会的にも痛む、そしてC死への恐怖を感じるとともに自分の人生に対しても自己否定してしまう。…生活・生命(life)の危機→人生、実存の危機
つまり“人生に大きな影響を与える患い”である。
2  アルコール依存症からの回復…重要なのはスペクチュアルペイン(魂痛)の回復である。
@身体の回復[見えている]A心が回復[見えていない]B生活が回復[見えていない]Cスペクチュアルペイン(魂痛)の回復[治療や介入の対象とはならない本当は対応が必要である]…痛みを表出させ共感が得られる体験を通して回復の契機につなげる、事態を好転させる。
3 アルコール依存症から回復するために旅(リカバリー)の地図を持とう
@アルコール依存からの回復(社会復帰が前提であり目標地点)には地図(下記のXYZの行程)と杖(逆境を跳ね返す力)が必要である。
A旅の目的は、希望に満ちた人生を取り戻すことである。
Bリカバリー空間軸(XYZ軸)とはなにか。
ア X軸=ライフヒストリー(各人の人生の物語)、飲酒から断酒へ、奇跡の生還・生まれ変わるプロセス
イ Y軸=自己表現の変化、否認か理解・受容への自己表現の変化、回復者に共感する自己表現のプロセス
ウ Z軸=連携支援システム(機関・組織などが)応答性の質高いシステムへと変化する(依存者に対して)のプロセス
…空間軸(XYZ軸)の全ての交互作用の中で専門的支援関係、家族・仲間関係において信頼関係が構築されることにより
A 自己否定から肯定へ
B 逆境を乗り越える力=復元力を強化し
C 人生を希望あるものにする。  ことである。
4 スペクチュアルペイン(魂痛)からの回復
@ 自助グループに参加する「語り」と言う薬
ア 口に出して言うことで、体験は過去のものとなり一歩踏み出し、前向きに生きる姿勢となっている。
イ 「語り」の効能として自分の悪い体験がユニークな物語となる。
ウ 一人で隠して背負っていた重い荷物をテーブルに載せ仲間とともに眺め「悪」の本質はアルコール依存という「病気」
5 仲間の力はすごい
@ 現代の競争社会からの休息地A連帯感を得て孤立から開放される。B飲酒しない新しい価値観を発見する。
6 アルコール依存症はつながりの病気
@ 酒とのつながりを断つ
A 専門機関・仲間とつながる。
B 家族・社会とのつながりをとりもどす。
C 周囲・他者とのサポーターとしての、つながりを生み出す。
D 生涯の仲間とつながる。
※「アルコール健康障害対策基本法をめざす社会」報告:アル法ネット副代表 猪野亜朗氏の報告を紹介頂いた。


以上です。稗田先生ありがとうございました。高津保健福祉センターの永野様、準備段階からイロイロ協力いただいて本当に助かりました。感謝します。

カサハラ
posted by カワダン at 12:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする